研修センター スーパーホテルJR新大阪東口 支配人

 スーパーホテルJR新大阪東口が、私が支配人を務める研修センターです。

 ベンチャー支配人制度に応募された方に、ホテルの運営に必要なスキル、想いや情熱を身につけてもらう場所。そして、夢を実現するための第一歩となる場所です。

 ベンチャー支配人は、基本的にご夫婦で応募されます。お二人でホテルに来館され、まずはチェックイン。それが50日の間、ホテルに泊まり込みで受けていただく研修のスタートとなります。私はチェックインが終わると、何よりも先にお二人の夢や目標についてお聞きします。お二人がイメージする将来像を理解した上で、そこに近づくためにどんなお手伝いができるかを考えるのです。この研修センターで50日間、少しでも夢に近づいたという実感を持ってもらいたい。それがあれば、その後、ホテルに着任されてから数年間、その夢に向かって頑張っていただけるはずだから。

 もちろん経営の理論や接客技術、経理の数字の知識なども、マニュアルに沿ってみっちりとお教えします。でも私が最も大切にしているのは「支配人らしさが表れるホテル」にしてもらうこと。研修の最終ステップでは、社員のヘルプ無しで、ホテル業務をすべて行い、運営していただきます。空室が出たり、クレームをいただくこともあります。そんなピンチや失敗があってもいい。その経験を通して、お二人が「自分たちが理想とするホテル」について考えてほしい。そして、その理想と「叶えたい未来のイメージ」をリンクしてもらいたいのです。

 そう考えるようになったのは、研修センターを卒業後、4年間しっかりと勤め上げられ、自分の夢をつかんだ方からいただいたお手紙がきっかけでした。写真には研修センターで見ていたのと同じ、いえそれ以上に充実した笑顔のお二人が写っていました。「私はこの方たちの夢を叶えるお手伝いができたのだ」と実感し、より夢に近づけるような研修センターにしようと改めて思ったのです。

 本当は「接客をずっとやりたい」という気持ちもありました。ホテル業界を志望したのも、それが動機。だから、研修センターで教える側に回るより、フロントに立っていたかった。でも、ベンチャー支配人に応募した方の夢を叶えるお手伝いができる、と実感した時から、今の仕事にとても誇りを感じるようになりました。そしてそんな制度を持っているスーパーホテルが、より好きになりました。

 研修センターには、社員も複数名います。全員が講師として指導する立場ですが、その社員たちもここで成長することが求められます。私は彼女たちを指導する立場でもあるのです。

 方針は同じ。「自分がやりたいことに挑戦してみる」です。ただし軸は「お客様に喜んでいただく」こと。そこがぶれなければ、何にでも挑戦できるのが当社の社風ですから。

 時には失敗したり、挫折しそうになったりもします。そんなときは早めに表情を読んで、すぐに面談をセッティング。「話し込み」という当社の伝統ですね。私もこれに何度も救われました。人材育成の根底に、接客のエッセンスが生きているのを感じます。

 今後もたくさんのベンチャー支配人、部下や後輩たちを現場に送り出しつつ、私も現場で活躍し続けたいと思っています。そのために結婚、出産、育児を経た女性たちが、現場で活躍できる環境を作りたい。この会社ならそれに挑戦でき、必ず実現できる。スーパーホテルは夢に挑戦し、叶えられる場所なのですから。